家庭で食べる野菜として、味噌汁などに使いやすい葉物。筆者としては、小松菜とほうれん草をよく使用します。
特に、小松菜は年中価格が安く、手を出しやすい食材です。ほうれん草に関しては、安くなっている時に購入します。高い時は、手を出せないほどの値段になることもあるため、小松菜を選びやすいですね。
今回は、見た目のよく似た二つの野菜に関して、違いを考察していきます。見た目の見分け方、味の違いなどを紹介するとともに、小松菜とほうれん草の栄養素を比較します。
Contents
小松菜とほうれん草の違いと見分け方
ここからは、小松菜とほうれん草に関して、以下の要素を比較していきます。
- 見た目と見分け方
- 味
- 栄養素(鉄分やカルシウムなど)
- 保存方法や調理法
ほうれん草と小松菜のそれぞれの違いや特徴を知っていきましょう。また、最後はオススメの調理法などもまとめておきます。では、はじめに、見た目と見分け方を知っていきましょう。
ほうれん草と小松菜の違い -見た目と見分け方-
ほうれん草と小松菜の見た目と見分け方を紹介していきます。上の画像をご覧ください。
並べてみると、やはり似ていますね。触ってみると、感触で違いがわかるのですが、見た目だけではなんとも言えません。しかし、以下のポイントを押さえておくと、簡単に見分けることができますよ。
・ほうれん草:色が深緑、根本が赤い
・小松菜:茎の色が薄め(黄緑に近い)【茎の太さ】
・ほうれん草:細め
・小松菜:太め
小松菜とほうれん草の違いを見分けるポイントは、「色」ですね。葉の色が深い緑のはほうれん草。葉の色が黄緑に近いのは小松菜です。
茎の太さに関しても違いがあります。小松菜が太めで、ほうれん草は細め。この二つの野菜の違いを見分けるのであれば、茎を見て判断すると良いでしょう。その他、感触に関しては、小松菜の方が若干ザラザラしており、茎も固いです。ほうれん草は、比較的柔らかめですね。
その他、ほうれん草に特徴的なのは、根本ですね。
根本の色が赤紫になっている野菜が、ほうれん草であるという見分け方をします。
ほうれん草と小松菜の違い-味-
小松菜とほうれん草をよく食べる筆者でも、味の違いを比べるのは難しい。どちらも似たような葉ものですから、苦味も若干感じます。
ただ、明確な違いとして「食感」があります。
この二つの野菜は、歯ごたえという面で、味を比べることができるのです。茹でた時、ほうれん草の食感は柔らかく、しなしなとした印象になります。
反対に、小松菜の食感は固め。芯があり、シャキシャキ感もありますので、歯ごたえがある野菜となっています。ものにもよりますが、やはり芯の太さなどが食感に関係しているのでしょう。
ほうれん草と小松菜の違い-栄養素-
続いては、栄養素の違いを比較していきましょう。ほうれん草と小松菜と聞いて、どんな栄養素を想像しますか?野菜だからビタミン系!と思った方、正解です。
ただ、それよりも有名な栄養素に鉄分とカルシウムがあります。特に、ほうれん草のカルシウム含有量は、野菜の中でもトップクラスですよ!
●ほうれん草と小松菜の栄養素比較
ほうれん草 | 小松菜 | |
カロリー | 20kcal | 14kcal |
炭水化物 | 3.1g | 2.4g |
タンパク質 | 1.5g | |
脂質 | 0.2g | |
ビタミンA | 350μg | 260μg |
ビタミンC | 35mg | 39mg |
ビタミンE | 2.1mg | |
鉄分 | 2mg | 2.8mg |
カルシウム | 49mg | 170mg |
カリウム | 690mg | 500mg |
※100gあたりの栄養素
小松菜とほうれん草、どちらも同じような栄養素の数値が高くなっています。ビタミン系はビタミンAとビタミンEが非常に高い数値です。ほうれん草はビタミンEがかなり豊富。ちなみに、小松菜はビタミンKも豊富ですね。
その他、葉酸などは100g食べるだけで一食分の必要量を超えるほどです。ミネラルに関しては、鉄分、カルシウムともに「小松菜」が勝利。
ほうれん草の方が多いイメージでしたが、小松菜の方が栄養価が高いという結果になりました。カルシウムに関しては、3倍以上の差がありますので、小松菜のポテンシャルの高さを見た気がします。
カリウムは、ナトリウムの再吸収を促し、尿として外に吐き出しやすくなる効果があります。ナトリウムは血圧に関係しており、カリウムを適切に摂取することで、高血圧を予防できます。しかし、腎臓に障害がある場合、カリウムが排泄されにくくなり、「高カリウム血症」という病気になってしまいます。
この病気になると、しびれや筋収縮の異常が起きます。腎機能に問題がなければ、この病気になる可能性は低いですが、気をつけておきましょう。
ビタミンC:鉄分、コラーゲンの生成を助ける
ビタミンE:抗酸化作用、老化防止
ビタミンK:血液凝固、骨の健康
ほうれん草と小松菜の違い-調理法-
最後は、調理方法についてです。小松菜とほうれん草の調理方法については、「おひたし」がおすすめですね。小松菜もほうれん草も、おひたしにすれば美味しく食べることができます。
では、ほうれん草と小松菜で、それぞれにおすすめの調理方法は何があるでしょうか?個人的な意見になってしまいますが、小松菜とほうれん草のおすすめ調理法を紹介していきます。
●小松菜は炒めもの
小松菜は「炒めもの」に適しています。歯ごたえのあるシャキシャキ感が特徴の小松菜。食感が良いので、野菜炒めなどでは、他の食材に負けない存在感を発揮します。その他、煮物でも小松菜は活躍してくれますね。
●ほうれん草は汁物
ほうれん草の調理方法としておすすめなのは、「茹でる」タイプの料理です。最たる例に、「お味噌汁」がありますね。また、ラーメンの具材としても優秀ですし、独特の触感を活かすのであれば「汁物」に合わせやすいでしょう。
この調理方法は、個人的な見解です。正直、ほうれん草を炒めても美味しいですし、小松菜の味噌汁も美味しいです。みなさん、好きな方法で調理していきましょう...!
まとめ
今回は、ほうれん草と小松菜の違いについて、様々な視点からまとめていきました。個人的には、ほうれん草のほうが栄養素が豊富で、鉄分やカルシウムなども小松菜以上だと考えていました。
しかし、小松菜もほうれん草以上に栄養素が豊富。とにかく、「食べて損が無い食材」であることは間違いありません。味に関しては、個人的にはほうれん草のほうが好きです。
ただ、小松菜はシャキシャキ感などによって、ほうれん草とは違った使い方もできます。美味しく調理できるよう、様々な料理にチャレンジしてみたいですね。